私たちオアディスワンの体質改善専門店では、
「寝る前に心拍数が上がるトレーニングをすると良質な睡眠が妨げられることがあります」
とお伝えしています。
これは、激しい運動で心拍数が上がると自律神経が交感神経優位になるためです。
良質な睡眠を導く「ノンレム睡眠」の状態になりにくいからです。
運動
↓
緊張した交感神経優位になる
(=リラックスした副交感神経優位にならない)
これは、私たちオアディスワンが1000人以上のお客様との科学的な体質改善を通して得られた、一つの結論のようなものです
ところが、、、
「リラックスするためのトレーニングをすればゴルフの飛距離は伸びますよ」
そう提唱する人物がいます。
東京・神田でゴルフトレーニングスタジオ「Golfing(ゴルフィング)」を主宰する平井さんです。
リラックスするためのトレーニング!?
そんな画期的な方法があるならきっと体質改善にも役立つはず!
そう思った私たちオアディスワンはGofing平井さんに突撃してきました!
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平井孝幸さん
Golfing代表。東京大学医学部附属病院22世紀医療センター研究員。東京都生まれ。学生時代はゴルフに打ち込みプロゴルファーを目指したもののビジネスの道へ。DeNA在職中はCHO室長代理として健康経営銘柄を獲得に貢献。
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松田康平さん
村田製作所の医療機器販売部所属。「自律神経の状態を可視化する」という最先端のヘルステックをつかってオアディスワンと一緒にさまざまな体質改善にチャレンジする仕掛け人。趣味はゴルフでなくラグビー。
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野田玲央奈
MEETSHOPで修行中の31歳。普段は某企業にてお口の健康を守る仕事!?に従事。一般企業とは異なるMEETSHOPのやり方に翻弄されながらも楽しみ中。
DeNAで健康経営に取り組む中で見つけた「健康のための運動」への無関心さ
野田
平井さんはもともと、プロゴルファーを目指しておられたとお聞きしました。
平井さん
はい。
高校時代は本気でプロゴルファーをめざしていました。
野田
大学を出られて、ちょっとしてからゴルフ事業を手掛けられたあとDeNAに2015年に入社。
そこで健康経営の専門部署CHO室に従事されています。
平井さん
はい。
私はそのCHO室の室長代理でした。
取組み内容が評価されて経済産業省と東京証券取引所が設けた「健康経営銘柄」を2年連続で取得しました。
野田
見事に結果を出したわけですね!
問題なくスムーズに健康経営銘柄を取得できたんですか?
平井さん
いろいろと大変なことはありました。もちろん(笑)
驚くこともたくさんありました。
野田
というと?
平井さん
DeNAでは従業員の健康サポートの一環で健康に関するセミナーを年間100回くらいやったのですが、、、。
驚いたのはとにかく社員の多くが健康に無関心だったことです。特に20、30代は。
健康セミナーをやっても、健康意識の高い人しか来ない。。。
どうすれば、健康に無関心な人も興味を持ってもらうことができるのか?これを考えるのが、本当に大変でした。
野田
年間100回のセミナーや研修を通じて、無関心層を動かす方法を編み出していったわけですよね。
私も某大手企業に所属していますが、、、
それだけセミナーや研修を開催するところに平井さんの本気さや平井さんを自由にしているDeNAさんの度量の深さが伺えます。
シンプルにすごい。
平井さん
そうですね。
力強く後押ししてもらえたと思っています。私にとってDeNAさんは最高の会社でした。
平井さん
そんな中で面白いエピソードがあります。
野田
というと?
平井さん
「健康のために歩きましょう!運動しましょう!」
と呼びかけても健康無関心層は集まらないんです。
びっくりするほど集まらない(笑)
でも、、、
「ゴルフの飛距離が伸びる運動を教えます!」
と言ったら、これまで参加しなかった人までめちゃくちゃ集まる。
これだな。って思いました。
野田
ちょっとよく分からなくなってきました(汗)
もう少し詳しく説明してください。
平井さん
難しい話ではないんです。
健康経営には運動が必要です。
従業員のみなさんには一定の運動量や適切な食生活を実践してもらうことが必要ですよね。
野田
わかります。
平井さん
例えば、ウォーキングを通した適度な運動。
例えば、体幹トレーニング。
例えば、全身を動かす/回す。
例えば、体づくりのための食事。
で、、、
あれ?って思ったんですよ。
健康のための生活習慣はゴルフ上達にも繋がっている!って。
そして、健康経営に必要なものってゴルフにぜんぶ含まれている!って。
野田
なるほど!
そこでご自身のキャリアのルーツのゴルフに繋がる。
というか、繋げたんですね笑
平井さん
まあ、そうですね笑
しかも日本においてはゴルフ人口が多い。
前述のように「ゴルフが上手くなる運動をしましょう!」って言ったら人がたくさん集まります。
ゴルフは「興味がある身近なスポーツ」なんです。
普段あまり運動をやらない人でもゴルフなら「やってみようかな」ってなるんですよね。
ゴルフというスポーツはいい感じのポジションなんですよね。
健康のための運動の入り口としては。
野田
なるほどです。
平井さんはDeNAでの経験から「健康のための運動」に皆が無関心であることに気づかれた。
しかしながら「健康」のためには「運動」はどうしても必要。
そのために、、、
数多くの人が興味を持つゴルフというスポーツを健康のためにアレンジすることを考えにたどり着いた訳ですね。
平井さん
結果としてみんなが健康になればいいと思います。
ゴルフというスポーツにその要素が数多く含まれているのであれば、それを活かせばいい。
野田
なるほどです。
そんなシンプルの着想のもと「Golfing(ゴルフィング)」というトレーニング法が生まれたわけですね。
「リラックスするためのトレーニング法」Golfingとは?
野田
ここで村田製作所の松田さんに質問です。
これ、、、
自律神経の状態を可視化できるって本当ですか?
松田さん
はい。
難しい話はいろいろと置いておいて(笑)
脈波と心拍数を計測することで自律神経を可視化することができます。
野田
自律神経が可視化できるなんて思いもしませんでした!
…って(汗)
そもそも論で自律神経っていうのは何なんですか?
「自律神経が乱れている」
とか最近とてもよく耳にするようになりました。
ストレスが多いイメージ??
松田さん
ですね。
私たち村田製作所がこの「疲労ストレス計」を販売開始したのは約6年前なんですが、2020年あたりから急速に自律神経への注目度が上がっている気がします。
自律神経とは、
「緊張」と「リラックス」を切り替えるスイッチ
と考えてもらうといいと思います。
野田
スイッチ!
ONとOFFを切り替えるみたいな??
松田さん
その通りです。
ONが、緊張状態で、難しい言葉でいうと「交感神経優位の状態」になります。
OFFが、リラックス状態で、難しい言葉でいうと「副交感神経優位の状態」になります。
野田
わかりやすい!
っていうことは「自律神経が乱れている」状態っていうのは…
スイッチの調子がおかしくなっている状態?
松田さん
その通りです。
スイッチの調子がおかしくなるとON/OFFの切り替えがうまく出来なくなります。
例えば、リラックスして睡眠したい状態なのに、スイッチがONに入ったままで良質な睡眠ができない、みたいな。
睡眠で疲労回復や新陳代謝がうまくいかない状態が続くと、目に見えて体調不良が現れることがあります。
野田
なるほどです。
その自律神経の状態を可視化するのが「疲労ストレス計」という訳ですね。
平井さんが考案したGolfingは「リラックスするためのトレーニング」。
そのGolfingトレーニングの裏側?をこの疲労ストレス計で計測してみよう!という訳ですね。
松田さん
はい。私たちとしてもとても楽しみです。
松田さん
と言うのも、、、
一般的には運動やトレーニングの直後は交感神経優位(緊張した状態)になるとされています。
「リラックスするためのトレーニング」がどれくらい数字として現れるのか?私たちも興味があります。
平井さん
そうですね。
Golfingトレーニングのキモは「リラックスすること」にあります。
実は、、、
いま現在の日本のゴルフの教え方っていうのは「止めて」「(力を)ためて」が基本になっているんです。
ところが、、、
トップレベルのプロゴルファーはカラダ全体をムチのようにしならせてボールを飛ばしている。
「止めて」「ためて」ドカーン!のような身体に負担をかける打ち方はしていないんですよね。
野田
確かに!
平井さん
トップクラスのプロゴルファーの中には、カラダは細くって小さくても、めちゃくちゃ飛距離を出す人もいますよね。
彼らはカラダ全体を使って、つまり足腰と体幹を活かして、止まることもためることもせずにボールを打っているんです。
足腰と体幹を主に使う。
止めない。
力まない。
全身をしならせる
こういう、ゴルフ本来の動きを実現するためには、力を入れて緊張してはダメなんですよね。
野田
なるほど。
だから「リラックスするためのトレーニング」であるGolfingが生まれた訳ですね。
平井さん
その通りです。
私たちのGolfingトレーニングで実際にカラダがリラックスした状態になっているか?検証ができることをとても楽しみにしていました。
天下の村田製作所さんが証明してくれるんですから(笑)
楽しみでしかありません(笑)
松田さん
いやいやいや(汗)
ぜんぜん天下ではないです(汗)
冗談じゃなく、、、
研究開発という観点でも私たちもとても興味があります。
ゴルフのトレーニングを通して健康や自律神経のことを考えることの可能性
野田
ここまでの復習です。
Golfingトレーンングはカラダをリラックスさせるための動き。
なぜリラックスする必要があるか?
理由は、ゴルフ本来の動きは「緊張」ではなく「リラックス」の上に成り立っているから。
平井さん
そうですね。
「力む」緊張ではなく、「ムチのように柔らかくしならせる」リラックスが、ゴルフ本来の動きです。
野田
そこで、、、
Golfingトレーニングで実際にカラダがリラックスしているのか?村田製作所さんの自律神経計測「疲労ストレス計」で検証してみることにした。
松田さん
はい。
トレーニング直後のカラダの状態がリラックスしているかどうか?は自律神経を計測することで可視化することができます。
野田
Golfingスタジオのお客様にご協力いただきGolfingトレーニングの前後で自律神経の状態を計測しました。
平井さん
お客様も興味津々でしたね。
そもそも自分の自律神経が整っているのか?皆さんとても気になるようでした。
実際の計測結果はどうだったんですか?
野田
はい。
仮説通り、予想通り、という感じです。
Golfingのトレーニングを通じてお客様は確かにリラックスしていることが分かりました。
野田
脱力する
↓
リラックスする(余計な力みが抜けることで)
↓
ゴルフ本来のスイングができる
この流れが確かに出来ていることがわかりました。
平井さん
よかったです!
野田
まさにGolfing理論の通り!という感じですね。
松田さん
その他にも分かったことがあります。
Golfingでのトレーニングのあと何人かのお客様の自律神経がしっかり整っていました。
先ほども申しましたように、一般的には運動した後は疲れますので、自律神経が乱れるものなんです。
だけど、、、
Golfingでは運動したら自律神経が整う。
これは面白い結果だと思いました。
野田
はい。
ここはもっと研究してみたいと思いました。
野田
とても面白いですよね。
まず、健康に関しては運動が不可欠である。
ところが、大多数のひとは「健康のための運動」に無関心。
平井さん
はい。そのことはDeNAで健康経営に取り組んだときに痛いほど理解しました(笑)
野田
そこで、、、
競技人口が多くて、かつ、皆が興味関心をもちやすいゴルフを入り口に設定して「健康のための運動」を作った。
それがGolfing。
しかもGolfingは平井さんのご経歴を生かした「本来のゴルフ」の動きを取り入れている。
だから競技としてのゴルフのためのトレーニングにもなる。
平井さん
飛距離が30ヤード伸びた人もいますからね!
野田
さらに、、、
Golfingトレーニングは、カラダをリラックスさせることを通して、自律神経を整える可能性がある。
これは一般的なトレーニングではあまりないこと。
松田さん
一般的にはトレーンングをしたあとは自律神経が乱れることが多いです。
野田
とても面白いですね!
松田さん
今回、「自律神経を整えるトレーニングがある」ということを知ることができたことは、我々にとっても有意義でした。
ストレスの総量が増えている現代社会において、リラックスすることを通してストレスを緩和し自律神経を整えるトレーニング法がある。
そのことを、もっと多くの人に知ってもらいたいですね。
平井さん
ありがとうございます。ほんとにそう思います。
ゴルフ人口って実は都心だけでなく地方にも多いんです。
例えば、ゴルフ場やゴルフの打ちっぱなしは都心近郊には少ないですよね?
土地のある地方の方がゴルフ場や練習場の環境は整っているんです。
つまり、、、
全国レベルで見てみると潜在的に「ゴルフに興味がある」人はとても多い。
野田
なるほど!
潜在的に「今より健康になれる可能性がある人」は実はとてもたくさんいるってことですね。
ゴルフを媒介にし、Golfingでのトレーニングを通した健康、ですね。
平井さん
前述のように「止める」「ためる」のゴルフでカラダを痛めてしまってゴルフから遠ざかってしまっている人たちがかなりいます。
そんな潜在層がGolfingを通じてまたゴルフが出来るようになると思っています。
野田
確かに!
Golfingはだって体幹トレーニングみたいなものだから。
平井さん
そうなってくるとどうなるか?
ゴルフとGolfingトレーニングの補完関係が生まれてくると思っています。
◎ゴルフ=競技人口の多いスポーツ
◎Golfing=ゴルフの本来の動きを習得→健康になる
すると、、、
「ゴルフ=健康」の構図がいま以上に定着していく。
平井さん
そうなることで、これまでゴルフにあまり興味が無かった人もゴルフを始めるようになる。ゴルフ人口がさらに増える。
いいループが生まれるような気がしています。
野田
しかも、、、
Golfingでのトレーニングで自律神経が整う可能性もあります。
この点はまだまだ実証を重ねていかないといけないと思いますが、、、
もしGolfingトレーニングで自律神経を整えていくことができればストレス社会に対する有効な解決法になるかもしれませんよね。
松田さん
そうですね。
競技人口の多いゴルフを通じて自律神経に対する理解が深まることは、とても素晴らしいことだと思います。
Golfingさんの今後の展開は私たち村田製作所も楽しみです。
野田
ですね!
楽しみでしかない!
本日はとても勉強になりました!
ありがとうございました!
ここまでのまとめ
「自律神経が乱れているなあ」
って言葉をよく耳にしますが、、、
全然わかってなかったな!っていうのが正直な印象です。
運動すると交感神経優位になったり自律神経が落ちたりするってことも知りませんでした。村田製作所の松田さんのお話は目から鱗でした。
そして、、、
「リラックスするためのトレーニング法」であるGolfingです。
トレーニングした後は緊張や興奮をして交感神経優位になるのが一般的。ところがGolfingはトレーニングした後にしっかりリラックスするのが特徴。
実はゴルフにはリラックスが必要なんだよ。だってプロゴルファーたちがムチのようにカラダをしならせてボールを打っているでしょ。っていう平井さんのお話は「なるほど!確かに!」でした。
競技人口の多いゴルフに注目したこと、そして、そのゴルフ愛好者たちの「腰が痛い」「肘が痛い」などの課題感に注目したことも印象的でした。
競技人口の多いゴルフを通して健康を考えること。
トレーニングでゴルフのパフォーマンスアップをすること。
そして、リラックスする独自のトレーニング法で自律神経を整えること。
一石二鳥どころか「一石三鳥」の効率的なトレーニングがGolfingだなと思いました。