はじめに
多くの有名人がおすすめしていて、ダイエットやカラダを整えるための食品として注目されています。
調査会社の「インテージ」が2021年に行った調査でも、オートミールは売り上げが伸びた商品のランキング第1位!
勢いがすごいです。笑
そんな大人気のオートミール。
一つ気になるのは、我々日本人のカラダに合っているのか?ということです。
日本人のカラダ?
はい。そうです。オートミールは海外で人気に火がついて日本にやってきた健康食品です。
海外で生まれた、ダイエットや体質改善のためのヘルシーな食品。それがオートミールです。
体質改善…
といえば、私たちオアディスワンも体質改善プログラムをお客様にご提供しています。
プログラムの中ではお客様の体質についてあーだこーだと分析したり解決法を一緒に考えていったりするのですが、そんな中でも最近は「オートミールを食べていいですか?」という質問がとても増えてきました。
具体的には、、、
「オートミールを主食にするのってどう?」
「オートミールだけ食べるのってどう?」
という感じ。
そこで今回は!
入門編から上級編までオートミールについての知識を整理整頓。
「オートミールを食べて日本人のカラダに起こるかもしれないこと」をオアディスワンのカラダの知識をもとに、まとめてみようと思います。
オートミール入門編:まずはオートミールが何か?を知ろう
そもそもオートミールって何なのか?
いつも食べているけど実は良く分かっていないという方も多いと思います。
オートミールはオーツ麦をという穀物をカットしたり押しつぶしたりして、食べやすく加工したもの
オートミールの原料は「オーツ麦」という穀物!
このオーツ麦を潰して食べやすくしたシリアル食品をオートミールといいます。
(「oats(オーツ麦)」と「meal(食事)」という単語を掛け合わせて「オートミール」なんだそう!)
オーツ麦は丈夫で育つ場所を選ばないため、とても生産高が多い。
収穫しやすいけれど、硬い外皮に包まれているため食用としてはあまり使われていなかったのですが…
アメリカでフレーク化する技術が生まれたことでカンタンに食べられるようになり、全米に広まりました。
そして日本では、オートミールを「米化」して食べる方法が人気です!
米化とは、オートミールに水を入れて加熱してお米のように変身させること。
和風の味付けにもよく合うということから、主食の代わりに食べている方も増えています。
オートミール中級編:オートミールがアスリートや海外セレブに人気の理由
収穫しやすく食べやすいということで全米に広まったオートミール。
いまでは多くのアスリートや海外セレブに食べられています。
【記事まとめ】
⚫︎オートミールは世界中のどこに行っても、食事に取り入れられる便利なメニュー
⚫︎アスリートの中には毎日大量のオートミールを食べる人もいる
※This Is All the Food the Olympians Are Eating in Pyeongchang
なぜオートミールはこれほどの人気フードになっているのでしょうか。
理由は大きく3つ!順番にみていきましょう。
1.栄養価が高い
まずは何と言っても栄養価の高さ。
オートミールは炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルの五大栄養素のバランスが良いのが特徴です。
他の穀物、お米やパンなどに比べて糖質も低く、日本人が不足しがちな食物繊維や鉄も多く含んでいます!
2.世界中どこでも手に入る
オートミールの原料オーツ麦の特徴は、どんな地域でも育ちやすいこと!
寒くても乾燥していても土の状態が悪くても育ってくれるので、季節や場所関係なくどこにいても食べることができます。笑
多くの人がいつでも食べられるということも人気の理由なんですね。
3.代替タンパクとしても人気
オートミールはお米やパンなどの穀物の中で、タンパク質量が最も多いです。
そこで近年注目されているのがオートミールの「代替タンパク質」としての利用!
現在世界的には…環境負荷、食糧危機を解決することや、動物愛護などの視点から「家畜由来ではないタンパク質をとろう」という流れが大きくなってきています。
タンパク質を含むオートミールはまさに代替タンパク質にぴったり!
大豆ミートとして肉代わりにヴィーガンやベジタリアンに食べられています。
たしかに…最近は「オートミール=おしゃれなヘルシー食材」というイメージ。
こういった背景もあり、日本でもオートミールが流行し一般的家庭に普及していっているんですね。
⚫︎国連の調査で、人口の増加と世界的な食生活の向上(欧米化・肉食化)によりタンパク質の需要と供給のバランスが崩れることが予想されている
⚫︎タンパク質を含む肉の生産を増やすのには様々な問題が出てきてしまう
⚫︎World Economic Forumでは対応策として代替タンパク質の普及を挙げている
オートミール上級編:栄養面から見たオートミールの特徴
先ほどカンタンにオートミールの栄養価の高さについて触れました。
では実際に他の穀物と比べてどれほど栄養価が高いのか?
今回は「米」と「オートミール」の栄養価の比較を下の図にまとめてみました。
<オートミール1食(30g)と白米ごはん1膳(150g)を比較した場合>
食物繊維や鉄分の高さからみても、やはりとても栄養価が高いということがわかります。
ただ今回オアディスワンが注目したいのは…「アンモニア」の値!
米に比べてオートミールはアンモニアの値が高いです。
アンモニアが多く含まれることで起こるカラダへの負担って大丈夫なのか…気になりますよね。
くわしく調べてみたので、解説していきます。
まず、、
アンモニアを食べ物からとるというのは、悪いことではありません。
なぜか?私たちのカラダの中にはアンモニアを分解するシステムがあらかじめ備わっているから!
アンモニアを分解するシステム=肝臓 です。
肝臓といえば、代謝・エネルギーの貯蔵・抗酸化・アルコール分解…数えきれないほどたくさんの仕事をこなすスーパー臓器。(なんと500以上の仕事がある!)
常に仕事に追われている状態ってイメージしてください。
わたしたちがオートミールを食べると……?
オートミールに含まれるアンモニアを分解できるのは肝臓だけなので、肝臓の仕事量は増えることになります。
(カラダとって毒であるアンモニアをデトックスするために肝臓が働きます)
その結果、肝臓に負担がかかる。
肝臓にはたくさんの仕事があると言いました。
オートミールでとったアンモニアの分解で忙しくなると、いつもの仕事に手が回らないといった問題がでてきます。
例えば…
⚫︎尿素をつくれない → アンモニアが分解しきれない
⚫︎胆汁を作れない → 油っこいものに弱くなる
⚫︎グルタチオンを作れない → ストレスに弱くなる
などなど…いろんなトラブルが発生!
NHKラジオページでも紹介されているように、、
アンモニアをとりすぎると体臭がアンモニア臭くなってしまうことも。
オアディスワン的には、何かを食べるのを極端に増やす、何かを食べるのを極端に減らす、といった体質改善はおすすめしていません。
オートミールを毎日の主食に置き換えるといった方法ではなく、普段の食事に「ちょい足し」で足りない栄養を補うというふうに上手に使うといいと思います♪
まとめ
ダイエットやカラダづくりの食事メニューとして大人気のオートミール。
今回はそんなオートミールについて正しい知識を整理してみました。
まず、入門編オートミール、オートミールとはオーツ麦が原料のシリアルでした。
次に、中級編オートミール、オートミールとは現代の新しい「代替たんぱく」にもなっていました。
最後に、上級編オートミール、オートミールとは肝臓負担になる可能性のある食品でした。
全体のバランスをとってオートミールを食生活に取り入れていくのはとてもいいことだと思います。
ですが、オートミールだけ!という極端な方法はオススメできません。
なぜなら、オートミールに多く含まれているアンモニアが肝臓の働きに負担をかけてしまうから。
例えば、体臭がキツくなったり、油っこい食べ物に弱くなったりする可能性があると考えられます。
ふだんの食事をベースに、バランスよく取り入れてみてくださいね。