天然水ゼリーと天然水スパークリングは太る？飲みたくなるのはなぜ？【ストレスとの関係】

「ついつい買っちゃうんだよ…」

 

っていう商品ってありますよね。

 

特に、喉が渇いたときに駅構内の自販機で買う飲み物って人の好みが現れているのではないでしょうか。

 

最近、駅構内の自動販売機でよく見かけるようになった「天然水ゼリー」。

 

商品名は「フロムアクア 天然水ゼリー」。

 

JR東日本クロスステーションという会社が販売元です。爽やかなラムネ味とゼリーの食感が特徴ですね。

 

 

天然水なのにゼリー！

 

という真新しさがSNS上で話題になりました。

 

2020年3月に発売開始され、人気を受けて緊急増産。で、2021年3月に再販売されてもその勢いはとどまらず！

 

主にJR東日本の駅構内の自動販売機で販売されているのですが、約9割が自動販売機から売れているらしいです。

 

現在（2021年6月）では楽天などでも買えるようになっています。

 

そういえば最近は、普通の「天然水（ミネラルウォーター）」ではなく、天然水スパークリングや、この天然水ゼリーなど、ちょっとひねりを加えた変化球的な商品が人気ですね。

 

水ではなく炭酸水やゼリーを買いたくなってしまう。。。

 

何か理由があるのでしょうか？？

 

 

私たちはお客様に体質改善のプログラムをご提供しています。

 

今では大手企業様にもご導入いただき、たくさんの方々と「健康は楽しい！」と体質改善に取り組んでいます。

 

そんなプログラムの中で私たちは、

 

●何かが欲しくなるのはカラダからのサイン

 

ってお伝えしています。

 

・チョコレートが無性に食べたくなる…

・夕方に眠気が襲ってくる…

・間食がやめられない…

 

これらは全てあなたのカラダからのサインです。

 

科学的な理由があるんです。

 

そのような科学的な理由をしっかり理解することが体質改善に取り組む第一歩だと私たちは考えています。

 

では、、、

 

天然水ゼリーや天然水スパークリングが飲みたくなってしまう科学的な理由っていうのは何なのでしょうか？

 

今回は２つの観点からその理由を考えます。

 

そしてその後に、そのことがもたらすカラダの変化（太りやすい体質になる）の可能性について考えてみたいと思います。

 

 

一つ目の理由は、あなたのカラダが刺激を求めているということです。

 

私たちのカラダは刺激を受けるとアドレナリンというホルモンを分泌して血糖値を上げようとします。

 

血糖値とは、血液中に含まれるエネルギー（糖）のことです。ですので血糖値が上がると血液に乗せてたくさんのエネルギーが全身に運ばれます。

 

もちろん脳にもエネルギーが運ばれますので、脳はエネルギーを補充されて元気になるんですよね。

 

 

このような一連の流れをあなたのカラダが求めて！

 

喉越しに刺激がある飲み物を飲もうとしているのかもしれません。

 

 

もう一つの理由は、より直接的。糖質が含まれている飲み物を求めているということです。

 

例えば前述の天然水ゼリーには14gの糖質（炭水化物）が含まれています。

 

これってどれくらいの量かと言うと…

 

天然水ゼリーにはりんご４分の１個の糖質が含まれているんですよね。

 

想像してみてください。

 

疲れているときに気分転換でりんご４分の１個を食べたら、、、

 

けっこうお腹はいっぱいになるし満足感も得られますよね。（リンゴ４分の１個って結構な量！）

 

そのような糖分を求めて！私たちのカラダは天然水ゼリーを「欲しがっている」のかもしれません。

 

つまり、、、、

 

糖分をカラダに入れるとどうなるか？は前述の①と同じです。血糖値が上がって脳やカラダが楽になります。

 

 

では、このような前提をもとに、、、

 

●天然水スパークリングや天然水ゼリーは太るのか？

 

を考えてみたいと思います。

 

まず、①②でもありましたように、炭酸水やたくさんの糖質が含まれているものを飲むことは血糖値が上がります。これは科学的に明らかです。

 

そして、、、

 

大事なのは上がった血糖値は下がらなければいけない、ということです。

 

上がった血糖値を下げる働きをするのが「インスリン」という神経伝達物質です。

 

私たちのカラダはインスリンを分泌することで血糖値を下げようとするんですよね。

 

●血糖値が上がる
↓
●上がりっぱなしはよくない
↓
●インスリンを分泌
↓
●血糖値が下がる

 

まず理解して頂きたいのは、このように「血糖値は食後に下がるもの」ということです。

 

このことは例えば、佐賀短期大学の論文「食品の組み合わせが健常な大学生の食後血糖値に及ぼす影響」などでも紹介されています。

 

そして、、、

 

厄介なのは、このインスリンが血糖値を下げるだけでなくさまざまな働きをしてしまう、ということです。

 

この「さまざまな働き」の一つに、インスリンは糖を脂肪に変えて私たちのカラダを太りやすい体質にしてしまいます。

 

 

この働きは、東京大学のこちらの論文「インスリン作用による脂肪細胞の糖代謝制御の全貌を解明」でも詳しく説明されています。

 

つまり、、、

 

天然水スパークリングによって得られる喉越しの刺激や、天然水ゼリーを飲んだ時にカラダに入ってくる糖質はそれほど問題ではないのです。

 

重要なのは！

 

血糖値が上がったあとのインスリンの分泌による「太りやすい体質にする」働きなんですよね。

 

私たちがリフレッシュや気分転換のために飲み物をカラダにいれること自体はまったく問題ありません。

 

ですが、飲み物を摂取した後の血糖値の動きのことを考えると、やはり「血糖値を上げにくいもの」を飲んだり食べたりするのが良いと言えるかもしれません。