「あ〜これは貧血気味ですね〜」
健康診断や人間ドックでそんなコメントをもらったことはありませんか?
30代プレ更年期や40代50代更年期の多くの人はお医者さまからそのようなコメントをもらった経験があるのではないでしょうか。
厚生労働省によると、
採血による貧血検査では、ヘモグロビン値が成人男性で13g/dL未満、成人女性で12g/dL未満の場合、貧血と診断されます。
「貧血とは?原因と予防方法について知ろう」(太陽生命)
「Ht/ヘマトクリット値(Ht/へまとくりっとち)」(厚生労働省 e-ヘルスネット)
このような血液検査の読み方をします。この基準値に満たない人は「貧血ですね」と判断されることになるわけです。
では、、、
実際に「貧血ですね」と診断される人の割合はいったいどれくらいなのでしょうか?
順天堂大学医学部の竹田純准教授、京都大学大学院医学研究科の山本洋介教授がアドバイザーを務めて発表した論文には、
◎日本人における貧血の割合は15.1%
(推定貧血患者数:15,908,744人)
と発表されています。
ざっくり言いますと、、、
日本人の7人に1人が「貧血」ということになります。
さらにこの論文では、
◎そのうち、55.3%が未診断、85.3%が無治療である
とまとめられています。
7人に1人が貧血で、しかも、その85%が無治療ということは、、、
日本人の約13%(8人に1人)が貧血でありながら何も治療していないことになります。
私たちのこの記事では、、、
まず、貧血の科学的な定義をしっかりお伝えしたいと思います。
次に、特に30代プレ更年期や40代50代更年期において、貧血が太りやすい体質の原因になる「貧血太り」のメカニズムについて解説します。
そして最後に、私たち更年期専門店オアディスワンがおすすめする「貧血サプリの選び方3選」についてまとめたいと思います。
5分くらいで読める記事です!
貧血についての正しい定義をしっかり学んで!
「空気を食べても太る…」
更年期太りの原因を根本的になくしていきましょう!
貧血の科学的な定義
厚生労働省のe-ヘルスネットによると、、、
貧血とは「血液中のヘモグロビンが減少し、酸素供給が十分に行えない状態」を指します。特に、鉄欠乏性貧血は、体内の鉄分が不足することで起こります。
鉄が不足すると、赤血球の中のヘモグロビンが減って赤血球の数が減るため、酸素の供給が十分にできない状態となります。これを「鉄欠乏性貧血」といいます。
「鉄」(厚生労働省 e-ヘルスネット)
簡単に説明しますね。
◉ 貧血とは血液中のヘモグロビンが減少した状態
◉ ヘモグロビンが減ると酸素を十分に運べなくなる
つまり、貧血は血液が体中の細胞に十分な酸素を運べない状態なんです。では、酸素が足りないとどんなことが起こるのでしょうか?
体中の細胞が酸欠状態になると、高山病のように気分が悪くなったり、吐き気や頭痛がすることがあります。そう、貧血とは「細胞の酸欠」なんです。その結果、さまざまな体調不良が引き起こされます。
厚生労働省のe-ヘルスネットによると、貧血の症状には以下のようなものがあるとされています。
– 集中力の低下
– 頭痛
– 食欲不振
– 筋力低下
– 疲労感
細胞が酸欠状態に陥るため、これらの症状が現れるのです。
では、どうやって貧血を改善すればよいのでしょうか?
貧血の改善方法として、ヘモグロビンの質と量を増やすことが重要です。多くの人は「鉄を摂ればヘモグロビンが増える」と考えがちですが、これは半分正解で半分間違いです。
ヘモグロビンは「ヘモ」と「グロビン」から成り立っています。
◉「ヘモ」:ヘム鉄
◉「グロビン」:グロビンたんぱく質
ヘモグロビンを増やすためには、鉄分だけでなく、タンパク質も必要です。鉄分不足を解消するだけでは、貧血の原因であるヘモグロビン不足を完全に解消できません。
ヘム鉄とタンパク質の両方をしっかり摂ることが大切です。
更年期の「貧血太り」の原因
では、、、
30代プレ更年期、40代50代更年期の貧血が「貧血太り」につながるのでしょうか?
まず、前述のように貧血は体中の細胞で酸欠が起こっていることですので、全身の細胞だけでなく脳細胞にも十分な酸素が届かなくなります。
「酸素が足りない!」
「しんどい!」
そのようにエネルギー不足を感じた脳は、脳にとっての唯一のエネルギー源である糖質を欲しがります。糖質は血液に乗せて脳に運ばれます。
「もっと血糖値を上げて!」と脳は体に命令を出します。その結果、アドレナリンやコルチゾールといったホルモンが分泌され、血糖値を上げようとします。
次に、血糖値が上がると、今度はそれを下げるためにインスリンというホルモンが出てきます。このインスリンが血糖を脂肪に変える働きを持っているんです。つまり、せっかく食べた糖質が脂肪として体に蓄積されやすくなるんです。
“血液中のブドウ糖濃度が上がるとインスリンの働きで中性脂肪に変えられ、脂肪細胞に蓄えられます。”
「ブドウ糖」(e-ヘルスネット 厚生労働省)
貧血が原因で脳が糖質を欲しがり、、、、
脳の命令で血糖値が上がり、、、
その後にインスリンが大量に分泌されて、、、
インスリンが糖を脂肪に変えて、、、
このようなメカニズムが「貧血太り」の原因だと私たちは考えています。
貧血サプリの選び方3選
では!
更年期の貧血太りを解決するためのサプリメント選び3選をお伝えしたいと思います。
第3位:タンパク質を毎食必ず摂る
第3位は、実はサプリメントには関係ありません。
ヘモグロビンの材料であるタンパク質をしっかり摂取してください。材料であるタンパク質がなければ酸素を運ぶヘモグロビンは作られません。
ここで注意したいのは、、、
「手軽にタンパク質を摂取したい」と思ってプロテインドリンクやプロテインバーを選んでしまわないことです。
プロテインドリンクやプロテインバーには、アスリートや本気で筋肉アップを目指す人向けに糖質がとてもたくさん含まれています。
ハードなトレーニングのあとは体はエネルギー不足になりますので筋肉を溶かしてエネルギーを作ろうとします。これを糖新生と呼びます。
つまり、トレーニング後に飲むために作られたプロテインドリンクには糖新生を防ぐために、たくさんの糖質が入っています。糖質をたくさん摂取することで、筋肉が溶けて小さくなるのを防ぐためです。
アスリートや本気で筋肉アップを目指す人にとっては「ちょうどいい」糖質量のプロテインドリンクも、普通の人にとっては「多すぎる」糖質量である場合がありますので注意が必要です。
第2位:亜鉛と葉酸とビタミンB12を摂る
第2位は、ヘモグロビン生成に必要なミネラル(亜鉛、葉酸、ビタミンB12など)を摂ることです。よくある間違いは「貧血だから鉄分のサプリを飲むこと」だけに頼ることです。
貧血の改善には鉄分だけでなく、亜鉛と葉酸とビタミンB12などのこれらのミネラルも必要です。
食事では例えば、レバーやほうれん草、アスパラガス、ブロッコリー、納豆、魚介類、チーズなどの食材を意識して摂ってください。
病院で鉄剤などを処方されている方は、亜鉛、葉酸、ビタミンB12などのサプリメントを追加して摂るのもいいでしょう。
第1位:非ヘム鉄ではなくヘム鉄を選ぶ
第1位は、ヘム鉄を選ぶことです。ヘモグロビン生成に効率的な鉄分はヘム鉄です。非ヘム鉄は吸収率が低く、効率が悪いです。病院で処方される鉄剤や市販のサプリメントの多くは非ヘム鉄です。ヘム鉄を選ぶことで、効率よくヘモグロビンを増やせます。
◉ヘム鉄
→吸収率が高い(15〜25%)
→酸化していない鉄分
◉非ヘム鉄
→吸収率が低い(2〜5%)
→酸化してしまった鉄分
実は、、、
市販のサプリメントも原材料名に「ヘム鉄」と書いてあっても、製造工程で酸化してしまって「非ヘム鉄」になっていることが多いです。
酸化しているか?酸化していないか?
非ヘム鉄か?ヘム鉄か?
見分け方については、こちらの動画で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。1分程度の動画ですので、お時間のある時にぜひチェックしてみてくださいね。
また、私たち更年期専門ブランド・オアディスワンのページでも、この見分けかたについては記事にしていますので、興味がある人は読んでみて下さい↓
まとめ
30代プレ更年期と40代50代更年期の貧血が「貧血太り」につながる可能性がある理由は、、、
カラダ中の細胞が酸欠になることで血糖値を上げがちになり、その後に分泌されるインスリンが糖を脂肪に変える働きがあるため、どうしても太りやすい体質になってしまうからです。
それを防ぐための貧血サプリ選びのポイントは、
第3位:タンパク質を毎食必ず摂る
第2位:亜鉛と葉酸とビタミンB12を摂る
第1位:非ヘム鉄ではなくヘム鉄を選ぶ
です。
私たち更年期専門店オアディスワンでは、更年期のための「基本サプリ」と「目的別サプリ」を組み合わせて、さまざまな更年期の悩みを解決するためのご提案をお客様に行っています。
ぜひ一度、webサイトをのぞいてみてくださいね!
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