更年期と貧血の関係
更年期に貧血になりやすい条件が揃っている
厚生労働省によると、女性の約40%が貧血もしくはかくれ貧血だそうです。特に20代〜40代は約21%が貧血で、約65%がかくれ貧血とのこと。
貧血の症状は偏頭痛、不眠、イライラ、冷え性、疲れやすいなど。更年期に起こりがちななんとなくの不調の原因は貧血であることもあります。
ここでは更年期に貧血になりやすい理由と対策について、3つのポイントで解説。
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why?
更年期が貧血になりやすいのは何故?
まず貧血の定義ですが、貧血とは「血液中のヘモグロビンが減少し、酸素供給が十分に行えない状態のこと」を指します。この状態はカラダ中の細胞に酸素が行き届いていない、つまり細胞レベルで酸欠を起こしている状態です。
実際、酸欠の症状と貧血の症状はかなり似ています。
貧血を改善する第一歩はヘモグロビンを増やすこと、第二歩は血液の質を良くすることです。
では何故更年期は貧血になりやすいのでしょうか?
ポイント① ちゃんとヘム鉄が摂れていない
ヘモグロビン作りにおいてヘム鉄は非常に重要です。
鉄分には主に肉や魚に含まれるヘム鉄と野菜などに含まれる非ヘム鉄があり、ヘム鉄は非ヘム鉄の約6倍吸収されやすいのです。
一般的に病院で処方される鉄剤は非ヘム鉄であることが多いそうです。
薬局などで市販されている鉄剤ではヘム鉄にこだわった商品も多くあります。
ここで注意が必要なのは、ヘム鉄は非常に酸化しやすいということです。
熱や圧力で簡単に酸化してしまい、酸化したヘム鉄は非ヘム鉄に変化しています。
なので、ヘム鉄を謳っている商品でも製造法によって実際には非ヘム鉄になっていることは珍しくありません。
つまり、鉄分を摂っているつもりでも、摂れていないことがあるのです。
製造法にも注目して、本当にヘム鉄の状態で摂取できるのか確認してください。
ポイント② 鉄剤だけを飲んでいる
ヘモグロビンだけが増えても、カラダ全身には酸素は届きません。
ヘモグロビンを運ぶ赤血球も増やす必要があります。
赤血球まで作ろうとするとタンパク質と鉄分だけでは足りず、亜鉛や銅や葉酸やビタミンB12などが必要になるのです。
こうしたミネラルやビタミンなどで血液自体を作り、血液の質を良くすることも貧血対策には重要です。
鉄剤だけ飲んで貧血対策としている人が多いですが、鉄剤だけでは足りていないので、注意してください。
ポイント③ タンパク質が不足している
9割の方が知らないのですが、貧血対策にタンパク質は必須です。
ヘモグロビンを増やすには、多くの人は「鉄分を摂れば増える」と思われていますが、鉄分だけでは増えません。
ヘモグロビンとは「ヘモ」と「グロビン」から成り立っています。
ヘモ:ヘム鉄
グロビン:グロビンタンパク質
実はヘモグロビンを増やすにはタンパク質も必要なんです。
鉄分不足を解消するだけでは、貧血の原因であるヘモグロビン不足を完全には解消できません。
さて、では何故更年期はタンパク質が不足しがちなのでしょうか?
30代のプレ更年期、40代50代の更年期の人たちは、仕事や家庭でのストレスをたくさん抱えている人が多いです。
ストレスが多いと脳がエネルギー不足になり血糖値が低下するので、カラダは血糖値を上げようとしてアドレナリンやコルチゾールというホルモンをたくさん分泌します。
このアドレナリンやコルチゾールはタンパク質でできているので、ストレスの多い30代〜50代はタンパク質不足のことが多いのです。
貧血対策には鉄分だけでなくタンパク質もしっかり摂るようにしてください。
まとめ
更年期の貧血対策は鉄剤だけじゃ足りない
今回お伝えしたことを簡単にまとめます。
◉ヘモグロビンの材料はヘム鉄とタンパク質なので、鉄だけじゃなくタンパク質も摂るべき。
◉鉄分補給には酸化していないヘム鉄をしっかり摂ること。
◉貧血対策には血液作りも必要なので、亜鉛や銅や葉酸やビタミンB12なども摂ること。
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