疲労回復 即効性サプリ
選び方
【専門家が解説】

なぜ“即効性の疲労回復サプリ”は40・50代に向かないのか？

「飲んだ瞬間にシャキッとする」

「一気に目が覚める」

こうした“即効性”は、たしかに魅力的です。

でも実は…

即効＝回復ではありません。

むしろ「疲れが取れにくい体」をつくるリスクがあるということをご存じでしょうか？

特に40代・50代は、

・ホルモン変動
・自律神経の乱れ
・代謝の低下

が重なるため、“刺激で動かすタイプ”のアイテムが大きなダメージにつながります。

ここではその理由を、専門店ならではの視点で深掘りします。

即効性の正体は「ごまかし」であって“回復”ではない

即効タイプのサプリやエナジードリンクには、共通点があります。

●カフェイン
●砂糖・果糖ブドウ糖液糖
●アルギニン
●添加物・香料

これらはすべて「交感神経を強制的にONにする成分」。

つまり、

・頭が冴えた“気がする”
・元気になった“ように見える”
・眠気が吹き飛んだ“だけ”

という「錯覚」をつくる成分です。

40代・50代はカフェインのダメージが特に大きい

若い頃は平気だったのに、40代を過ぎてから

「コーヒーで動いているだけな気がする」
「飲むと疲れが強く出る」
「夜眠れない」

という方が急増します。

その理由は２つ。

① 代謝の低下でカフェインが分解できない

年齢とともに肝機能・代謝量が落ちるため、
カフェインが体に長時間残りやすくなります。

→ 動悸
→ 不安感
→ 疲労感の悪化
→ 睡眠の質低下

などの副作用につながります。

② 自律神経が乱れやすくなる時期だから

40～50代はホルモンの変化が大きく、自律神経が揺らぎやすい時期。

この状態でカフェインなどの“強制スイッチ”を入れると、

・常に緊張モード
・リラックスできない
・回復モードに切り替わらない

という負担が積み重なります。

「元気に見せる」と「回復させる」はまったく別物

即効性 → その場しのぎ
回復 → エネルギーを作り直す

この２つは全く違います。

40代・50代の疲労は、エネルギー（ATP）が作れないことが本質。

だからこそ必要なのは、

外から刺激を入れるのではなく、エネルギーを生み出す土台＝消化×代謝を整えること。

刺激で動かすほど、回復できない体質に近づいてしまいます。

即効性に頼らず、本当に疲れが取れるサプリを選ぶポイント

ここからは、40代・50代向けに「疲れが取れる体」を取り戻すためのサプリ選びを説明します。

① 刺激ではなく“エネルギーを増やす原理”に基づいているか

即効性のある成分ではなく、

●活性酵素（消化）
●ビタミンB群（代謝）
●アミノ酸（材料）

など、カラダの中でエネルギーを作る流れを回せるものを選びましょう。

② 消化を助ける酵素が入っているか

40代以降は消化力が落ちるため、
材料サプリをとっても吸収できない人が非常に多いです。

酵素サプリは、

・食べたものを使える形にする
・栄養の吸収効率が上がる
・代謝（ミトコンドリア）が動きやすくなる

という「疲労回復のスタート地点」を整えます。

③ 刺激に頼らず、持続的にエネルギーが作れる成分を選ぶ

具体的には…

●ビタミンB群
●発酵エキス（ミネラル）
●カルニチン
●コエンザイムQ10

など、ATPを生み出す代謝をスムーズにする栄養素。

“強制的に元気に見せる”のではなく、“本当にエネルギーが戻る”ための働きをサポートします。